警察庁は4月に努力義務化された自転車利用者のヘルメット着用について初めて全国調査をしたところ、着用率が平均13・5%だったと発表した▼着用率が最も高かったのは愛媛の59・9%で、ワースト1位は新潟の2・4%。福島は43位の4・3%と全国平均にも遠く及ばない残念な結果となった。ヘルメット着用がなぜ大事かと言えば、自転車の死亡事故で亡くなる人の半数以上が頭部の損傷が致命傷になっているからだ▼年齢別では中学生の着用率が高い一方で、成人や高齢者の着用率は悪い。理由として着脱が面倒、髪が乱れる、恥ずかしいと言った声が聞かれる。ヘルメットがわが身を助けてくれると、思えばそんなことも言っていられない。乗るなら着用をお忘れなく、だ▼全国で自転車が歩行者に衝突する事故が増えている。カサさし、スマホを操作しての運転と、危険な行為は絶対にしてはならない。自転車も場合によっては人の命を奪う凶器にもなる。