先週の話だが、阪神・淡路大震災が起きたのが19年前の1月17日。焦土と化した神戸の街がテレビに映され、今でもあの映像を鮮明に覚えている▼その後も火山の噴火や新潟県中越地方を襲った大地震、近ごろは竜巻、ゲリラ豪雨も加わり自然災害が後を絶たない。そして、3年ほど前には1000年に1度という大地震が福島、宮城、岩手の3県を中心に東日本で発生。道路は陥没し山は崩れ、巨大津波が太平洋の沿岸部を襲い、多くの犠牲者を出したことはまだ記憶に新しい▼よく「災害は忘れたころにやってくる」と言われるが、このところの日本を見ているといつ来てもおかしくない状況だ。政府は昨年、将来首都直下型地震が発生する恐れがあると予測した。東日本大地震は予測もないまま発生した。地震がいつ、どこで起きるのか、だれにも分からないのが現実▼「備えあれば憂いなし」。避難場所の確認を含め、日ごろから備えはしっかりとしておきたい。