ピッ、ピッん? 始めは鳥でも鳴いているのかと思ったが、一定の間隔を置いて繰り返すので、気になってきた▼窓を開け外を見ても鳥の姿はない。聞こえてくるのは家の中。スズメでもまぎれ込んでいるのか、どうもそれとも違うらしい。耳を澄ますと客間のほうから聞こえる。音は天井からする。見上げるとそこには住宅用火災警報機が。ピッ、ピッの正体は電池切れを知らせる音だった▼思えば前に電池を取り換えたのはいつだったか。警報機の電池の寿命は10年が目安と言われる。また、10年経過すると警報機内部の電子部品が劣化して火災を検知しなくなる恐れがあるという。消防法の改正によって、設置率が向上したものの、いざというときに使えなければ意味がない。たまには点検をしてほしい▼朝晩めっきりと寒くなった。職場や家庭にストーブなどの火気が入る時期、取り扱いには注意が必要だ。秋の火災運動は今日が最終日。火の用心をお忘れなく。