夏場は熱中症が怖くてペダルを漕ぐことができなかったが、ようやく涼しくなり数カ月ぶりにロードレーサーを引っ張り出した▼抜けるような青空の下、颯爽と…と言いたいところだが、またも神経をすり減らした。というのは、抄子の住処は国・県道に囲まれた住宅街。道交法上、ロードレーサーは軽車両として扱われるために〝例外〟を除き車道を走らならず、国・県道、またはアクセスする交通量の多い市道を通る際、とても緊張する▼路側帯がない、幅が狭い道路は車道に体がはみ出るため「車に引っ掛けられないか」冷や冷やもの。普段は車を足にするため、逆にドライバー目線で「邪魔だろうな」とも考えてしまう▼本県ではサイクリングロードを整備するなど、交流人口の拡大や健康増進を図るために自転車を活用した事業を展開しているが、一般への認識に加えてハードも追い付いていない。仕方がないので抄子は毎回、裏道を選んで目的地を目指している。