本来なら生きていたい。将来に希望を持って、未来に胸を膨らませ生きていきたいのです。この文章が沢山の人の目に止まり、沢山の人のこころに響くことを願って▼2020年7月、HPV(子宮頸がん)ワクチン副反応被害者と名乗る21歳の女性から実名の投書があった。症状は頭痛に始まり、呼吸、高次脳機能障害など数十にも及ぶ。壮絶な生きざまに声を失った▼弊紙への投稿はその後も続き、SNSでも病状などを包み隠さず発信。真っ直ぐな思いは医療・福祉関係者からも共感を呼び、支援者が平田さんを後押しし、この度、問題を考える会の発足がかなった▼抄子の母は子宮頸がんを患い、命を落とした。失った当初は「ワクチンを接種していれば」と、肯定する考えがあったのは確かだ。しかし平田さんと出会いで、その思いは吹っ飛んだ。予防という安易な言葉で、片付けていい問題では決してない。まずは副反応で苦しむ被害者の声に耳を傾けてほしい。