勿来の関に行った帰り、川部町の沼部橋近くの鮫川で、羽を休める数羽のコハクチョウを見かけた▼市内にはハクチョウの越冬地がいくつかあるが、川部町もその一つ。ほとんどのハクチョウが故郷のシベリアに旅立った後だけに、羽でも痛めて北帰行ができなかったのかと心配になる。1年この地にとどまるわけだが、エサはどうする、夏の暑さに野犬に襲われたりと危険は多い。来年無事に仲間との再会を願うだけだ▼3月は卒業、転勤があって別れの季節と言われ、4月は入学、入社で出会いの季節。新年度に入り、抄子が住む隣組でも新しい組長が決まった。輪番制なのでよほどのことがない限り、数年先まで組長のなり手は決まっているはずだが、ご多忙にもれず抄子の隣組も住民の高齢化が進み、ここ数年は組長の人選に苦労するようになった▼今後は任期1年が数年に延びるのではないかと不安になる。高齢化の波は隣組の役員人事にまで暗い影を落とす。