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片隅抄

2024.04.05

新型コロナの国内確認から4年が経つ。昨年5月の5類移行により、落ち着きを見せているが、この間、「3密」防止に関連した日常的なマスク着用、手指消毒、ワクチン接種など市民生活にも変化をもたらした▼一つに文化活動がある。先月終了した「第53回いわき市民美術展覧会(市美展)」の入場者数が4361人と発表された。書、絵画・彫塑、陶芸、写真の4部門に市民の作品が市立美術館に展示される事業▼コロナ禍では出品、入場者数ともやや低調であったが、抑圧された4年間の解放感からか全体的に上昇気配が漂っている。特に書の部の入り込みは、前年比220人増を示した▼要因には高校書道部の出品が多く、関係者が足を運んだことが考えられる。いわきは元々、書道熱が高い地域性があり、学校側の努力も垣間見える。市美展には青少年部門があり、広く門戸を開いている。ベテランに負けず、若い世代の感性を発揮してもらいたい。

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