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片隅抄

2024.06.04

きのうは地震アラートで目覚めた方々も多かったのではないか。抄子は職業柄か変に勘が働くことがあり、この日もなぜか5時ちょうどに目が覚めた▼危険な現場と隣り合わせの日常を、昼夜関係なく20年以上も続けてきたせいだろうか。これ以上進んではいけない。数分後に災害発生の連絡が来るぞ。ほら、みろ――。裏付けはない。ただの直観だ。数えればきりがない。亡き父も選択を誤れば、御巣鷹山に姿を消した日航機に搭乗していた。親譲りなのかもしれない▼とはいえ、勘だけで渡り合えるほど現場は甘くない。稀にだが、命の選択に迫られるケースがある。その時に生きるのが、知識と経験、教訓だ▼1月の能登半島地震では、発生した津波の到達の速さに驚愕した。住民が撮影した映像を見ると本当に身震いする。奥尻島もこのような感じだったのだろうか。間違いなく南海トラフ地震はやってくる。これらの経験と教訓が、生かされることを願うばかりだ。

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