蒸し暑さも極まった感のきのう7日、東京都知事選の投開票が行われた。結果はご覧の通り現職が圧勝した。今朝のニュース番組では、かつて「2位じゃダメなんでしょうか?」と発言した候補者を指し、「2位にもなれず」とやや皮肉めいて報じた▼最近の選挙報道では、投票時間の締め切りとともに当確を発表している。よほど密な事前調査を行っているようだ。地方からすると日本の首都・東京の首長選挙とはいえ、少々過熱気味ではなかったかと思える▼乱立する候補者、ポスター掲示板の無秩序さ、街頭演説でのやじ怒号など品位はいかがなものか。もっとも前回都知事選の投票率を5・62ポイント上回る60・62%となり、関心の高さがうかがえた▼足元をみれば、任期満了に伴う、9月1日告示、8日投開票の市議選がある。新人十数人が名乗りを挙げ混戦模様を呈している。それに反して年々落ち込む投票率。まずは身近な選挙に関心を高めなくては。
片隅抄