きょう市内の公立小・中学校では、1学期の終業式が行われた。こちらも経験済みだが、約1カ月の夏休みは楽しいようでもあり、やや持て余し気味でもあった。昭和世代にとっては今とは違い、地味な過ごし方だったと思う▼それでも当時は子どもの数も多く、地区単位で行事があった。こちらも何度か催された1泊旅行に参加した記憶がある。同時に行き帰りの行程で、バス酔いに苦しんだこともフラッシュバックする▼昨年の新型コロナ5類移行後、行動制限などが緩和されたことから、市内でもイベントが再開され、にぎわいを増している。海開きに始まり、いわき七夕まつり、各花火大会、回転やぐら盆踊りなど挙げればきりがない▼夏は開放的な気分につながるため、つい日常生活の上で注意を怠りがちになる。未成年者に限らず、いい大人も社会のルール、マナーを守り、ひと夏を無事に過ごしたいものだ。もちろん命にかかわる猛暑から身を守りながら。
片隅抄