7日は二十四節気の一つ「立秋」。この日を境に暦の上では秋だが実際は真夏の季節▼ここ数年の夏の暑さは異常だ。「猛暑」「酷暑」と災害級の暑さと言われ、高齢者の中には熱中症から脱水症状を起こし命を落とす人も。環境省はエアコンの利用を推奨するが、年金暮らしの高齢者にとって、国の補助金で電気代が安くなったからといっても、料金を考えるとエアコン利用を控える高齢者は少なくない▼その頼みの綱の補助金も10月までで、それ以降は白紙。物価高に追い打ちをかけるように、世界的な天候不順によって輸入農作物が値上がりし、家計を直撃する。国民は生活の質を見直したりして、この苦境を乗り切ろうと頑張っている。どこまで耐えられるか分からないが、これ以上国民を圧迫するようなことは避けなければならない▼物価上昇に労働者の賃金が追い付いていない今、暫定的に消費税の減額を考えてみてはどうか。今から冬の暖房費が気にかかる。
片隅抄