世界的な金管五重奏団「アート・オブ・ブラス・ウィーン」のいわき特別公演が来月14日、いわき芸術文化交流館「アリオス」大ホールで開かれる。音楽に疎いこちらだが、過去このコンサートの裏方を務めたことがある▼1996(平成8年)6月、本紙創刊50周年記念事業の際に彼らを招へい、旧平市民会館で公演を行った。メンバーの楽屋警備と始まる直前にステージに上り、メンバーの前に譜面台を置く仕事だったが、ライトがやけにまぶしかった▼次は2000(同12)年6月。前回と違い、客席で演奏が聞くことが出来た。モダンジャズを主体にマイルス・デイビス、セロニアス・モンクらの名曲を披露したことを覚えている▼さて今回は14日の単独公演に続き、15日は市民有志との共演が予定されている。この両日をつなぐものは「絆プロジェクト・ウィーン」。震災を機に音楽を通じ、古里復興に努めてきた人たちが活動の集大成とする中身の濃いイベントだ。
片隅抄