見たい企画展があれば少しぐらい遠くてもへっちゃら――という美術館・博物館好きの娘の運転手係として片道３時間は当たり前のように出かけていく。あるいは、東京・上野公園へは特急で▼浮世絵を見るなら栃木県の那珂川町馬頭広重美術館へ、日本画ならお隣の茨城県天心記念五浦美術館に、珍しい日本刀が展示されると聞いて東博へ出かけ、ミイラ展があったときは新潟市まで行った▼この秋の予定も既に決まっている。近くでは栃木市立美術館の「北斎展」（１０月５日開幕）、そのあと東京は八王子市の東京富士美術館で開かれる「サムライアート展」（同１２日開幕）。父としては福島県立博物館できょうから始まった「ふくしまの酒造り」に興味がある（下戸だが）▼ところが、現代アートの分野となると父娘とも苦手で、なかなか市立美術館に足を運ぶ機会がない。千葉県のホキ美術館があまりに遠いので、写実絵画の移動展を開いてくれたらうれしいのだが…。
