猛暑、酷暑と言われ続けた今年の夏も、10月に入りめっきりと涼しくなった▼日々の生活に欠かせない食品や日用品と言った商品の値上げラッシュが止まらない。自民党の新総裁に石破茂元幹事長が選出され、石破新総理が誕生した。国民に人気のあった石破総理だけに期待度は大きいが、物価安定、働き方改革、少子化対策など、待ったなしの問題が山積している▼これまでの総理をみると、就任当初はスピード感を持って事に当たるとは言うものの、解決には程遠いと感じるのは抄子だけだろうか。検討に検討を重ねていると、やっている感の演出はうまいが、いつもそこまで。そういったことが政治に対する信頼を損ねていることに気付いてほしい▼さまざまな問題がある中、すべてが一朝一夕に解決できるとは思っていない。まずは優先順位をつけて出来るものから処理することだ。そこで始めて石破総理が掲げる「納得と共感内閣」を国民が認めるのではないか。
片隅抄