悪質な自転車運転への罰則を強化した改正道交法が11月1日から施行される▼自転車も車と同じ車両、一歩間違えれば重大事故につながる可能性がある。中でも、走行中の携帯電話の使用や酒気帯び運転での事故は死傷率が高いだけに処分が重い。走行中の携帯使用は6月以下の懲役または10万円以下の罰金。酒気帯びは3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる▼県警によると、県内で1月から9月までに起きた自転車関連事故で3人が亡くなり212人が負傷した。このうち約6割で交差点安全通行や動静不注視、安全不確認などの交通違反が認められた。自転車の危険な行為に対する罰則の強化には、そうした背景があるのではないか▼その一方で、自転車乗車中のヘルメット着用、交通反則切符の導入と、矢継ぎ早に道交法を改正し取り締まりを強化しているが、違反者は後を絶たない。自分が加・被害者にならないためにもルールを守ることをお忘れなく。
片隅抄