いわき七浜に打ち寄せる雄大な太平洋の波と、いわきを訪れる無数の人の波に加え、「和」と「盛」や「勢」を意味する「どんわっせ」。いわきおどりは1981(昭和56)年、いわき市の旧14市町村の垣根を越えるため、市全体の新たな観光行事として企画された▼いまではサッカー・J2いわきFCが、勝利の後にサポーターと一緒に踊るのも恒例となっており、まさに広域都市・いわき市を象徴する。今年はいわき七夕まつりの最終日に合わせ、8月8日にいわき駅前大通りで開催される▼その会場の大通りは、国による歩道の有効活用が可能となる制度「歩行者利便増進道路(ほこみち)」に指定され、今年4月に初イベントが開かれた。平日にはキッチンカーがにぎわいを提供しているほか、地域おこし協力隊も着任した▼せっかくならば、ほこみちといわきおどりがコラボできないだろうか。平の街にたくさんの人が来る機会。ぜひその思いに触れてほしい。