太平洋戦争末期の1945年8月6日広島、9日長崎に原爆が投下され、合わせて21万4千人もの命が一瞬にして奪われた▼生き残った人も今も原爆症に苦しんでいる。被爆者は戦後80年、一環して核兵器廃絶を訴えているが、核保有国は核の抑止力を盾に、核兵器を放棄しようとしない。それどころか世界一核兵器を保有する米国のトランプ大統領は、広島、長崎への原爆投下の正当性を主張する始末▼共同通信の被爆者を対象にしたアンケート調査で、約7割の人が「核兵器使用の可能性が高まった」と答える。ロシアのプーチン大統領はウクライナに対し、核兵器による脅しを繰り返す。1発で十数万人もの命が奪われる核兵器。絶対に使用を許してはならない▼いわき市は「非核平和都市宣言」をして今年で40年を迎える。文面には「世界中に核兵器の廃絶を強く訴える」とうたわれている。被爆国として日本の「核兵器禁止条約」の参加を求める。今日は広島原爆忌。