先の参院選では野党が圧勝し、政権与党の自民、公明両党は、公示前と比べ大きく議席数を減らした▼これで衆参両院で少数与党となり、自民党内からは石破茂首相の責任を問う声が聞かれる。自民党内の内輪もめはさて置き、国民生活は一向に上向く気配が見られない。選挙で国民と約束した物価対策はどこへ行ってしまったのか。選挙が終われば忘却の彼方では困ってしまう▼いわき市長選が7日投開票で行われる。今回は現・前職、新人の三つ巴で争われる。3人は事前に公約を発表し、当選後に実施する政策を打ち出している。3人とも優先順位の差はあれど、医療、サッカー場、湯本駅前再開発、雇用など共通して挙げている。公約は市民との大事な約束事。そこに嘘があってはならない。選挙の時だけの甘い言葉ではなく、有言実行を▼投票日まで残り4日。だれが当選するか分からないが、新市長は選挙が終わっても、市民が見つめていることを忘れないことだ。