来年10月1日で、いわき市は市制施行60年を迎える▼昭和41年の合併当時、仙台市に次ぐ人口は、いわき市が横ばいなのに対し、当時50万人足らずだった杜の都は100万都市になった。県内でも郡山市が肩を並べている▼市の面積日本一の座も、その後の大合併ブームで今は12位。1位の岐阜県高山市は1・8倍もあり、13位は親子都市・旧由利郡岩城町を含む秋田県由利本荘市となっている。あわせて、日本で2番目だった平仮名だけの市は23を数えている。いわき市にとって人口も面積も市名も特化されたものではなくなったのである▼商業圏あり、工業地帯あり、漁港あり、農林業中心の山村あり。立地が大きく異なる14もの市町村が合併したのだから新市名や議員定数など少しでもいい条件で合併しようと虚々実々の駆け引きがあったのは当然だろう。温故知新――新しい時代のいわきを目指す前に、60年の歩みを回顧するいい機会だ。