今年はいわき市制施行60周年に当たる。1966(昭和41)年10月に平、内郷、常磐、磐城、勿来の旧5市に加え、4町5村の大同合併によって誕生したわけだが、その道のりは平たんではなかったようだ▼幸い今年で創刊80周年を迎える本紙には、合併前夜の各市の動きが克明に残されている。商業、炭鉱、温泉、港湾、企業城下など、それぞれのプライドに政治がからみ、多くの協議や委員会が開かれている▼特に新生いわき市の拠点をどこにするかについては、平と磐城(現小名浜)で綱引きがあったようだ。結果的には現体制が続いているがこの間、まちの様相は大きく変わった。商業圏を郊外に奪われ、他資本の参入を拒んできた平▼一方では観光、商業施設の立地で人流に勢いを増す小名浜。こちらの見る限り、昼間のにぎわいに限っては、明暗が分かれている。もし一部の反対を押しとどめ、新規参入を認めていれば平の街なかは、どうなっていたか。