サッカーW杯で日本代表が決勝トーナメント進出を決めた▼スウェーデンとの試合のあと、森保一監督が「スタジアムの大声援はありがたかった。疲れた選手たちが最後まで踏ん張ることができた」と感謝した後、続けて「直接はわからないけど、テレビであったり、配信で応援してくださった人たちの声援が選手たちを走り切らせてくれたと思う」と話した▼2月の冬季五輪もそうだった。身近な地上波テレビを通じ、遠くイタリアの地から中継される映像で、りく&りゅうや坂本花織、高木美帆らのドラマに一喜一憂し、大勢の人が感動を共有した▼3月の野球WBCはこうではなかった。登録・有料制のネットフリックスに独占生配信の権利をさらわれ、多くの人は結果を単発のニュースだけで知ることとなった。盛り上がらない。3年前、優勝するまでの奇跡のようなドラマをみんなで食い入るように見入ったのとは雲泥の差だった。応援の力を甘く見てはいけない。