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片隅抄

2026.10.08

昭和を代表する歌姫・美空ひばりさん(1937~89年)が、塩屋埼灯台と海を見つめる女性を重ねて歌った『みだれ髪』は、87年の発表から40年近く経っても色あせることはない▼ひばりさんの大病からの復帰第1弾として、作詞は星野哲郎さんが務めた。ノンフィクション作家・塩澤実信さんが2020年3月に日刊ゲンダイに寄せたコラム「あのヒット曲 意外な誕生秘話」によると、星野さんは塩屋の岬に取材旅行をして詩藻を練ったという▼作曲したのは船村徹さん。退院後にもかかわらず、強い意思を示したひばりさんに対し、一番高いファルセット(裏声)のさらに半音高い音を使った▼12日に平薄磯の雲雀乃苑で行われるセレモニーで、ひばりさんが来市を断念したことを当時の市長にわびた手紙が披露される。この日は坂本冬美さんが『みだれ髪』を歌う。令和の時代でも世代を超えて愛されるひばりさんといわきの縁を、紙面でしっかりと伝えたい。

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