NHK大河ドラマを見ているとしばしば世継ぎ問題が出てくる。豊臣家がわずか2代で終わったのを反面教師とした徳川家は、大奥のほか御三家・御三卿を設けて万全を期した▼跡取り問題は今の世も続いている。将軍ならぬ次の天皇陛下が誰になるという皇位継承にあたっては、先に皇室典範を改正する法律が制定された。愛子さまの女性天皇待望論も根強いが、順番通りに秋篠宮さま・悠仁さまになるのだろうか▼こうした後継問題は会社や各種団体といった組織でも一般家庭でも付いて回る。親1人娘1人のわが家もご多分に漏れず、娘から「わたし、結婚しないので」と宣言されていて、自分が死んだあと〝家〟がどうなるのか小骨が刺さったような心持ちでいる▼近所の大きな専業農家でも70歳近い先輩が「農業はおれの代で終わりだな」と自嘲気味に笑う。昔と違い、家に縛られず自分の生き方が尊重される時代なのだろうか。10年、20年先が思い描けないでいる。