著 者：前川 裕
出版社：光文社
価 格：792円（税込み）
謎多い教師夫妻失踪事件真相追って執念の取材！
この物語の主人公である杉山は、高校教師夫妻が失踪した「川口事件」を追うフリージャーナリストです。
事件の被害者夫妻は、夫の実家へ帰省中に何者かに襲われ行方不明となりました。現場の状況から夫妻が生存している可能性は極めて低く、しかし遺体は発見されないまま、起訴されていた容疑者は事件発生から一年後に無罪が確定します。
杉山は判決に疑問を抱き、月刊誌で「川口事件は冤罪なのか？」という記事を連載しながら事件を追っていましたが、ある日突然連載は打ち切りになってしまいます。
何故犯行を自白していた容疑者が無罪となったのか、何故被害者二人の遺体は発見されないのか。謎に満ちた事件の真相解明に固執する杉山は、ジャーナリズム活動の正当性を問われながらも執念深く取材を続け、川口事件の真相を暴くべく奔走します。
取材で得た様々な証言を基に、ジャーナリストの目線から未解決事件の真実を追求していく一冊です。
（鹿島ブックセンター勤務）
※紹介する人：武田景佳さん
