『自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学』

著　者：しんめいＰ
出版社：サンクチュアリ出版
価　格：1650円（税込み）

挫折した東大卒のニート救った哲学書の教えとは

　失敗したり、行き詰まったりして「ただただ、むなしい」。そう感じて何も手につかなくなる…。そのような経験はありませんか？
　今回ご紹介する本は、東洋哲学でむなしさから立ち直った著者の哲学書です。
　著者は小さな田舎町出身の東京大学合格者。近所のスーパーで涙を流す見知らぬ人から合格すごいなぁ！と力強く握手され、卒業後は大手ＩＴ企業社長直下の配属という栄光の日々。しかし「勉強」と「仕事」の違いについていけず、挫折をくり返し無職のニートに。むなしさ、虚無感をどうしたらいいのかと東洋哲学の本を何十冊も読みふけったそうです。
　哲学の本というと読むのが難しいイメージがありますが、この本は著者の体験や今の世の中と結びつけてコミカルに解説されています。友達とおしゃべりしているような感覚でとても楽しい。毎日にむなしさを抱えていたり悩んでいる人、東洋哲学を学んでみたい人、たくさんの方が親しめる一冊です。
（ヤマニ書房本店勤務）

※紹介する人：内藤ともみさん