市のブランドメッセージ「フラシティいわき」を発信するため、市シティセールス推進協議会(中井靖司会長)は19日、フラのお膝元でもあるJR湯本駅と駅周辺の商店街に〝フラ・ハワイ感〟を味わえるような音響設備を設置し、「フラを感じられる場・フラを踊れる場」を整備した。フラの楽曲68曲をスピーカーから流すことで、駅前のにぎわいを生み出していく。放送時間は午前10時から午後4時まで。
同会は昨年、働きながら休暇を過ごす新しい取り組み「ワーケーション」を推進するため、首都圏の企業の関係者を招いてモニターツアーを実施。その際に〝フラを感じられる場所〟の創出と、ハワイアンミュージックを演奏してはどうか、などといった意見が寄せられたという。
スピーカーは湯本駅をはじめ、駅前商店街や温泉モニュメント広場など8カ所に設置。このうち、昨年2月にフラを踊れる人工芝が整備された広場には、無線通信規格「Bluetooth(ブルートゥース)」を用いて、スマートフォンからダンス用の楽曲を鳴らすことができる独立スピーカーを置いた。申請すれば有料で利用できる。
オープニングセレモニーが19日に同駅で開かれ、同会の本多洋八監事のあいさつに続いて、内田市長が「観光の拠点の湯本温泉が盛り上がることは、いわきにおけるたくさんの出発点になる。観光の発展につなげていきたい」と語り、関係者が一斉にボタンを押すと、スピーカーから映画「フラガール」のテーマソング「フラガール~虹を~」が流れた。
ニュース