今年も残すところあと数日。年の瀬を控え、小名浜下神白の県無線漁業協同組合・県漁業無線局(鈴木正人局長)は年賀電報を受け付けており、遠洋漁業で年を越す漁師たちから、新年のあいさつが届いている。
現在運行中の所属船は約200隻で、その多くがマグロ船だ。インド洋や大西洋、ハワイ沖などで1年間漁をし、そのまま年末年始を過ごすのが恒例という。こうした「海の男」たちに長年重宝されているのが、通信士たちがモールス信号で打電する年賀電報のサービス。
電報は「ハヨマ」は「洋上はるかに、新年のお喜びを申し上げます」、「ハサリ」は「大漁を祝し、新年のお喜びを申し上げます。ご健康とご安航を祈ります」など、3文字の略語を使った25種類のお祝いメッセージでやりとりをする。
船員と家族がやりとりすることもあれば、航海中の船頭同士がメッセージを送り合うこともしばしば。インターネット環境が改善された現在、件数は減っているものの、今年は約50通が届いており、年内いっぱいは受付中だ。
新しい年を祝う〝海の電報〟は来年1月1日以降、NTTの電報センターを通じて順次送られる。
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