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浜通り地震から12年 田人の土砂崩れ現場で植樹式 鎮魂と復興願って

 田人町旅人を震源に、東日本大震災の1カ月後に発生した「福島県浜通り地震」から、11日で12年を迎えた。浜通り地震は、2011(平成23)年4月11日午後5時16分ごろに発生した。震源は田人町旅人字川向付近で、震源の深さは6km、地震の規模を示すマグニチュードは7・0。最大震度は6弱。死者4人、負傷者10人。
 震災の余震としては最大級とされ、1カ月前の巨大地震に誘発されたと考えられる。今年も現地では地震の影響で生じた「井戸沢(いとざわ)断層」の保存・継承に加え、鎮魂と復興の思いを込めた標示木・イチョウの植樹式が行われた。
 井戸沢断層は浜通り地震によって、田人町旅人字滑石から同町石住字綱木までの約14kmに出現した。最大で約2・1mのずれが確認でき、内陸活断層が活動して現われた日本初の正断層型の地震断層として、2016(平成28)年に一部が市天然記念物(地質鉱物)に指定された。
 田人地域振興協議会では2013(平成25)年から、地元のイメージカラーの黄色にちなみ、イチョウを植樹している。
 11回目となった今年の植樹式は、田人町石住字貝屋で実施された。ここは県道いわき・石川線沿いに位置し、高橋久雄さん(68)さんの自宅があった場所だ。浜通り地震で裏山が崩れ、家の中にいた長女の愛さん=当時(16)=を亡くした。
 「あれから12年。愛のことを一時も忘れたことはありません」。久雄さんも植樹式に参加し、地元の仲間たちの姿を見つめていた。いまは崩落の可能性があるため、隣町の石川郡古殿町で生活を送っているが、春と秋のお彼岸、夏のお盆、そして命日の4月11日には欠かさず訪れてきた。
 花が好きで磐城農業高園芸科に進んだ愛さんを思い、敷地に残る庭石の周りに、古殿町で育てたコスモスやアジサイ、ヒマワリを植えている。久雄さんは「今度は立派なイチョウの木も加わりましたね」と目を細めた。

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