若い世代を中心に日本酒離れが進む中、19~20歳の〝次世代の飲み手〟に日本酒に親しんでもらおうと、2018(平成30)年に立ち上がった「いわきハタチ酒プロジェクト」の第6期活動が本格始動し、常磐藤原町で14日、酒米の田植えが行われた。
市内酒販4店舗で作るプロジェクト実行委員会(永山満久代表)が、太平桜酒造(常磐下湯長谷町)や稲作農家の協力で、酒米の栽培から日本酒の仕込みまでを若者に体験させる活動で、今期はいわき市出身の若者をはじめ7人が参加した。
当日はこのうち4人が訪れ、24aのほ場を提供した農家の滝正嗣さん(82)や実行委員、ボランティアに教わりながら作業に挑戦した。
親せきから誘われ、興味本位で参加したという東日本国際大2年の仲畠紗菜さん(19)は「ハタチになったら、42歳の父とともに、酒を酌み交わしたい」と語り、笑顔をみせながら、県のオリジナル酒造好適米品種「夢の香」を丁寧に植えていた。
若者たちは今後、9月に稲刈り、年明けに同酒造で酒造りを体験し、来年3月に新酒をお披露目する予定だ。
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