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磐城高 目指せ「書道パフォーマンス甲子園」 愛媛との交流で特訓に励む
全国の高校生によるダンス競技会「フラガールズ甲子園」(フラ甲子園)誕生のきっかけになった、「全国高校書道パフォーマンス選手権大会(通称・書道パフォーマンス甲子園)」(愛媛県四国中央市)の第16回大会予選に、市内で初めて磐城高が参加している。
全国31都府県の107校による動画審査を経て、6月14日に本戦出場校21校が発表される。本戦は「はじける我らの『書道愛』」をキャッチコピーに、7月23日午前9時から同市・伊予三島運動公園体育館で開かれる。
フラ甲子園は、フラガール1期生の小野恵美子さんが2010(平成22)年に発案された。正月のテレビ番組で見た、〝紙製品日本一の町〟をPRする書道パフォーマンス甲子園(書道甲子園)をヒントにしたという。
昨年8月開催の「第10回フラガールズ甲子園」には、こうした縁から、書道甲子園を立ち上がるきっかけを作った愛媛県立三島高が初出場した。「高校生が青春をかけて輝きを放つ大切な場所を、愛媛と福島で守り育みたい」と願う恵美子さんの夫英人さんと知人を通じ、磐城高書道部もフラ甲子園で三島高に書を送るなどし、両校の交流がスタートした。
磐城高書道部員たちは、あこがれの舞台でもある書道甲子園の本戦出場を目指して準備を始め、約2カ月間、特訓に励んできた。縦4m、横6mの規定がある紙に見立てた新聞紙に、巨大な筆に付けた水で大きな文字を書く練習を重ねるとともに、参加する部員12人がメリハリのある振り付けで動きを合わせた。
北海道・東北地方で本戦に進めるのは、10校のうち2校のみ。書道甲子園の事務局によると、福島県の高校が書道甲子園の予選に参加したのはこれまで郡山高のみで、本戦へ出場した高校はない。6月14日の本戦出場校の発表はユーチューブで生中継し、演技順の公開抽選会も実施する予定だ。