新盆者の法要と万霊供養のため、毎年8月20日に平神橋下の夏井川河川敷で行われている「夏井川流灯花火大会」は、今年も同じく8月20日に開催することが正式に決まった。平十八区内会(大和田弘行会長)を母体とした同実行委員会が主催し、市、市医師会、平東部地区区長会、いわき民報社など後援する。16、17日には地区の子どもたちが灯ろうを作るなどし、105回目を数える伝統の花火大会の準備を進めていく。
夏井川流灯花火大会は、神谷村鎌田(現・平鎌田)の弘源寺住職による夏井川の水難事故、JR常磐線の橋りょう、鎌田山堂山林トンネルと夏井川付近の工事の犠牲者の霊供養を始まりとする伝統行事で、送り盆の8月20日に実施されている。
新型コロナウイルスの影響で中止が続いていたが、昨年は3年ぶりに復活した。同実行委員会では郷土愛の醸成と機運を高めるため、平三小に通う平十八区の児童を対象に花火大会のポスターを募集し、5月28日に審査を実施した。力作22枚から、国分愛桜=あいら=さん(2年)が手掛けたポスターを最優秀賞に選び、本年度の大会ポスターとして市内各所に展示・配布していく。
大会当日は午後5時半から平仏教会僧侶の川施餓鬼供養、読経の法要や来場者による約5千個の灯ろう流し、盆囃子(はやし)、じゃんがら念仏踊り、傘踊りで物故者を供養するほか、午後8時から約30分間、約3千発の花火を打ち上げる。
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