東北6県と新潟県の消防本部から選抜された救助隊員が一堂に会し、日ごろから鍛え抜いた消防救助技術を競い合う「第51回東北地区支部消防救助技術指導会(水上の部)」が19日、宮城県利府町のグランディ21・総合プールで開かれる。
市消防本部からは、内郷消防署の佐藤翔太郎消防士長(27)と本木皐文消防士(26)、勿来消防署の熊谷将吾消防副士長(24)、小名浜消防署の鈴木祥之消防士(21)、木村柚月消防士(20)が挑む。木村さんは同本部の女性隊員として、初めて指導会に出場する。
指導会は水中の行方不明者の捜索を想定し、スノーケリングで障害物に見立てた救命浮輪をくぐりながら、水中のリングを引き上げる「複合検索」をはじめ、水難救助の基本的な泳法〝ぬき手〟と〝平泳ぎ〟でそれぞれ25mを泳ぐ「基本泳法」、水面で溺れている人を救い出す「溺者搬送」、3人一組で、水中の結索環に指定された3種の結び方でロープを結索する「水中結索」の種目に分かれる。
同本部は2019(令和元)年の全国大会に出場しており、5人は4年ぶりの全国切符を目指している。谷野真消防長は「普段からの訓練が徹底されていると感じた。全国大会(8月25日、北海道札幌市で開催)に行けるよう活躍に期待している」と激励する。溺者搬送に出場し、すでに東北大会突破タイムを更新している木村さんは、「チーム一丸となって全国大会目指して頑張りたい」と意気込んだ。
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