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アクアマリンのトド「フク」天国へ 国内2番目の高齢飼育
ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」が飼育するトドで、28歳2カ月のメス「フク」が19日に亡くなった。国内で飼育されているトドでは、2番目に高齢だった。同館では多くの来館者に親しまれていたフクのため、本館入り口に献花台を設けている。
同館によると、フクは1995(平成7)年、北海道・小樽水族館生まれ。2000年3月にアクアマリンに搬入され、同年7月のオープン当初から展示されていた。
2003年7月に「まりん」、07年7月に「シマ」、09年7月に「ハマ」を出産している。東日本大震災の際には、千葉・鴨川シーワールドに、約1年間にわたって一時避難していた。
高齢のためバックヤードで飼育していたが、6月9日にエサを食べる意欲がなくなり、腸閉塞が疑われた。7月7日から給餌を再開し、順調に回復していたが、同30日から再び食べなくなりがちに。12日からまったく給餌できない状態で、19日午後4時ごろ、職員が見守る中、静かに息を引き取った。解剖の結果、臓器には特に異常は認められなかったため、老衰と結論付けた。
同館では今月9日、フクのつがいで、国内飼育のトドで3番目に高齢だった「イチロー」も老衰で亡くなっており、同館を代表する人気ものの相次ぐ訃報に、同館の公式SNS(交流サイト)には「イチローくんとお空で今頃あっているかなと思います。たくさんの思い出をありがとう」などといった哀悼の意が寄せられている。