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官民一体の「スポーツネットワークいわき」発足 ボンズ西田社長が講演
スポーツを通じて地方創生を考える「スポーツネットワークいわき」が発足し、初のミーティングが24日、常磐湯本町の「Community cafe&pub Roots(コミュニティーカフェ&パブ ルーツ)」で開かれた。サッカー・J2いわきFCによって、市民とスポーツのかかわり方がより深化する中、官民一体で新たな関係を構築する取り組みが始まった。
「スポーツが日常に溶け込む街『いわき』」を目指し、スポーツネットワークいわきは、千葉伸一郎市観光文化スポーツ部長、NPO法人クラップスの石河美奈代表理事が発起人を務める。
事務局を兼ねる石河氏によると、単にスポーツを「する」「みる」「支える」にとどまらず、少子高齢化や地域経済のあり方などを踏まえ、企業・学校・まちづくり団体が互いの強みを生かしていく狙いがある。
初のミーティングには市職員やいわきFCスタッフ、教員、会社員といった多岐にわたる関係者13人が集った。ゲストスピーカーに、プロバスケットボール・Bリーグ2部の福島ファイヤーボンズから、運営会社・福島スポーツエンターテイメントの西田創代表取締役社長を招き、他市の取り組みに理解を深めた。
西田社長はラグビー・トップリーグのNECでプレーした後、コンサルティング事業を展開する識学に転じ、同社がファイヤーボンズのオーナー企業となったことをきっかけに、バスケットボールの世界に身を投じた。
講演にあたり、西田社長は、地域に根差したプロスポーツチームのあり方を紹介し、コミュニティーの一体感を醸成していると説明。本拠地の郡山市に向けたふるさと納税を通じ、スポーツ振興に努める事例などを解説した。また、いわきFCの運営会社・いわきスポーツクラブの大倉智代表取締役と、競技を超えて交流し、同じ県内のプロスポーツチームとして、大いに刺激を受けていると明かした。
スポーツネットワークいわきでは、今後も月1回程度のペースで交流会を継続するほか、市民を交えたテーマ型イベントも予定する。市やいわき商工会議所などの関係団体と、いわきFCによる「スポーツによる人・まちづくり推進協議会」とも連携し、さまざまな支援を進めていく。