東京電力は5日、福島第一原発で発生する汚染水を浄化した後の処理水について、2回目の海洋放出を開始した。2回目の海洋放出に先立ち、放出予定の処理水1トンを海水1200トンで薄めた結果、放射性物質トリチウムの濃度が1リットル当たり最大87ベクレルで、東電が設定する国の基準の40分の1(同1500ベクレル)を大きく下回った。
2回目の海洋放出は、午前10時18分にポンプを起動して、処理水を流すための作業が始まった。1回目は8月24日~9月11日に行われ、計7788トンが流された。現時点でトラブルは確認されておらず、周辺海域のモニタリング結果にも問題はなかった。
本年度は、処理水のタンク40基分に相当する3万1200トンの処理水を、4回に分けて放出する計画。2回目も1回目と同じく約7800トンを、17日間かけて予定する。
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