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創立150周年の藤原小 OB芳賀さん 初代校長の逸話など児童に講話
創立150周年を迎えた藤原小(児童数138人、坂本貴洋校長)の記念行事が1日、常磐藤原町の同校で行われた。記念式典に加え、「噺(はなし)の会じゅげむいわき支店」代表・山椒家小粒さんの落語や、コロナ禍で休止していた、青少年育成市民会議藤原支部が主催する地域との交流事業が4年ぶりに復活した。
児童たちは学校関係者や住民とふれあい、母校が積み重ねてきた歴史に触れるとともに、〝地域の絆〟を再確認した。
藤原小は1873(明治6)年、常磐藤原町の臨済宗寺院「建徳寺」を仮校舎に開校し、真言宗智山派寺院「東光寺」への移転、幾度の名称変更を経て1966(昭和41)年のいわき市誕生に合わせて、現名称に改称。炭鉱の発展に伴い一時800人近くの児童を抱えるなど、2755人の卒業生を輩出した。
同校OBの芳賀廉さん(72)が、地域の教育力の向上のため30年以上にわたり教鞭を執り、48歳の若さで亡くなった初代校長・篠山泰治氏と学校の歴史について紹介。地元の市考古資料館の木幡成雄館長も、常磐地区に点在する遺跡や出土品について講話した。