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県議選 いわきは4選の矢吹氏トップ 2位に新人・山口氏 維新も初議席

 任期満了に伴う県議選は12日、投票日を迎えた。いわき市選挙区には定数10に対し、現職9・元職1・新人3の合わせて13人が立候補し、即日開票の結果、現職6・元職1・新人3の新議員10人が決まった。
 投票率は39・54%で、補選を除くと、県議選いわき市選挙区で過去最低だった前回の令和元(2019)年から0・41ポイント上昇した。
 立候補者は党派別に、自民党が現職3・新人1、立憲民主党が現職1、共産党が現職2、公明党が現職2、日本維新の会が元職1、無所属が現職1・新人2。告示1週間前に、自民現職が出馬を取りやめたことも含め、それぞれ地域性や支援組織にとどまらず、舌戦を繰り広げた。
 トップ当選を果たしたのは、4選の自民現職・矢吹貢一氏(68)。いわき市北部を固めつつ、夏井川水系河川改良促進期成同盟会の会長として、河川改修を通じて県土の強じん化と防災力向上を訴え、初の1位を決めた。
 1票差での2位は、新人・山口洋太氏(33)。医師として、市内3カ所の医療機関で勤務する経験から、医師不足解消を押し出し、浮動票も抑えて堂々の初陣を飾った。
 新人では、無所属の安田成一氏(55)も初当選。東北電力をはじめとする労働組合が支え、関係企業ほか市内一円に政策を呼びかけた。自民の木村謙一郎氏(48)は地盤の久之浜にとどまらず、全市的に票を獲得し、元職・現職の市長のバックアップも受け、初の県政に駆け上がった。
 組織力を持つ政党は明暗を分けた。公明は前回に続いて2人の当選となったが、共産は3選を目指した現職・吉田英策氏(64)が議席を失い、かろうじて現職・宮川絵美子氏(77)が最下位で5期目に入った。
 維新は、県議会で初めて議席を得た。元職・鳥居作弥氏(49)を擁立し、自らも2期目として県政に返り咲いた。
 ベテランの退潮も見られた。県議会副議長などを歴任した自民現職・青木稔氏(77)は10選は飾れず。7期務めた無所属現職・西丸武進氏(70)も議席に届かなかった。
 ※表は氏名、得票、年齢、党派、現職・元職・新人の別。自は自民、立は立憲民主、共は共産、公は公明、維新は日本維新の会、無は無所属。

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