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湯本の表町通り 27日から一方通行化の社会実験 週末にはイベント実施へ
常磐湯本町の市道三函・吹谷線(通称・表町通り)は27日午前7時から、JR湯本駅周辺の都市再生整備計画の一環として、一方通行化の社会実験が行われる。
一方通行となるのは、旅館「松柏館」から、野口雨情記念「湯本温泉童謡館」に向けての約220mで、12月3日午後7時まで実施する。「あるきたくなる街並み、あるきやすい沿道空間の創造」をコンセプトに、温泉街の車道幅を広げることで、歩行者のスペースを広げる狙いがある。
表町通りは温泉神社の正面に位置し、沿線にはさはこの湯公衆浴場などが立っている。社会実験ではにぎわいの創出や、沿道空間の有効活用、安全な歩行者空間の確保など、今後の道路のあり方を検討していく。
期間中の週末には、地域づくり団体・じょうばん街工房21が主体となり、キッチンカーや各種ブースの設置が予定されている。詳細は週明けに発表される。社会実験に合わせ、交通量調査や、地域住民・イベント来訪者に対するアンケートも展開し、一方通行の効果を検証していく。
いわき湯本温泉が立地する湯本駅周辺では、老朽化した公共施設の集約が検討されており、東日本大震災・東京電力福島第一原発事故、新型コロナウイルス感染症の影響を乗り越え、魅力ある温泉街による観光誘客を目指している。これらの方針には、歩きたくなる沿道景観・道路空間の整備が盛り込まれており、安全な歩行者空間づくりも求められている。