いわき市勿来町の住宅で昨年2月、家人の無職小松ヤス子さん=当時(85)=が殺害され、室内が荒らされていた事件で、いわき南署の捜査本部は10日午前8時27分、別の事件で福島刑務所(福島市)に服役する無職木村進容疑者(52)を、強盗殺人の疑いで逮捕した。
現場の状況から、県警は強盗殺人事件と断定し、捜査本部を立ち上げて調べを進めてきた。捜査本部は木村容疑者の認否を明らかにしてないが、小松さんとは面識があったとされている。
逮捕容疑によると、木村容疑者は昨年2月3日午後1時ごろ、いわき市勿来町窪田町通一丁目の住宅で、金品を強奪しようと、小松さんの頭部を多数回殴打して、重症頭部外傷によって殺害した疑い。
木村容疑者は犯行当時、茨城県日立市大みか町に住んでいた。昨年3月に邸宅侵入・窃盗未遂、同5月には道交法違反(無免許運転)の容疑で逮捕され、同8月に懲役2年の実刑判決を受けた。
小松さん宅では、室内の引き出しや扉が無造作に開いており、木村容疑者が手当たり次第に金品を探したとみられる。小松さんは1人暮らしで、いわき市勿来町や錦町などに複数の土地を所有し、資産家としての面もあった。木村容疑者はこうした事情を知っており、犯行に至ったと考えられる。
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