北好間郵便局(吉﨑雅美局長)で5日から、「北二区ババの会」恒例の作品展が行われ、メンバーが持ち寄った東北地方の刺し子と、早春を感じさせるつるし雛(びな)がロビーを彩っている。3月5日まで。
同会は北好間の北二区集会所に定期的に集まり、等身大の案山子(かかし)づくりなど独創的な活動を通して、参加者の生きがいづくりや健康増進、地域コミュニティーの活性につなげている。集まりでは、自宅に眠る時代物の古布を使って、つるし雛や「さるぼぼ」、干支のお守りなどの手仕事にも挑戦。同郵便局で成果をお披露目している。
今年は恒例のつるし雛のほか、会員宅に保管されていた貴重な「刺し子」の羽織や小物類もお披露目した。刺し子は木綿や麻布の補強、防寒のために施した目の細かい刺しゅうで、「麻の葉」「十字つなぎ」「亀甲つなぎ」など一針ごとに願いを込めて仕上げられている。1枚の羽織に複数の模様を組み合わせた見本帳のような作品や、縫い目が見えないほど微細な作品など、作り手のこだわりや美意識が。青森や山形、長野など他県から届いた作品もあり、色とりどりの吊るし雛と一緒に、多種多様の手仕事が楽しめる。
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