多くの県立高校で1日、卒業式が行われ、市内では13校・2014人が門出の日を迎えた。このうち磐城高(柳沼英樹校長)では、体育館で式典を挙行し、271人(男子134人、女子137人)が思い出深い学び舎(や)を巣立った。
新型コロナの5類感染症移行に伴い、本年度は在校生が5年ぶりに出席するなど、コロナ禍前の形式に戻した。卒業生たちは吹奏楽部の演奏で入場し、1人ひとり呼名に合わせて元気よく返事。代表して中軍はるなさん(18)が柳沼校長から卒業証書を受け取った。
柳沼校長は校是の「知性と責任」を掲げ、コロナ禍にもかかわらず、文武両道を目指してきた卒業生をたたえながら、「多様で複雑な世界を楽しみ、さまざまな人と力を合わせて自らを高め、理想の実現に向けた努力を欠かすことなく、それぞれの人生を歩んでください」とエールを送った。
大沼博文県教育長のはなむけの言葉、山口洋太県議、樫村良一PTA会長、作山栄一同窓会長の祝辞を受けとった卒業生たちは、最後に万感の思いで校歌を斉唱。教職員や保護者、在校生たちに見守られながら式場をあとにした。
(写真:柳沼校長から卒業証書を受け取る中軍さん=磐城高)
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