若者たちの郷土愛をはぐくむとともに、〝次世代の飲み手〟への日本酒文化を広めるため、2018(平成30)年にスタートした「いわきハタチ酒プロジェクト」。6期目となるいわき産の新酒が完成した。
市内酒販4店舗で作るプロジェクト実行委員会(代表・永山満久澤木屋=平字中町=代表取締役)が、太平桜酒造(常磐下湯長谷町)や稲作農家の協力を得、酒米の栽培から日本酒の仕込みまでを若者に体験させる事業で、第6期は10、20代の学生や社会人7人が参加した。
例年の活動に加え、今年は都内での販売会に売り子として参加したり、将来的にラベルに採用することを見越して、伝統工芸品の遠野和紙の製作体験にも挑戦した。
今季の〝ハタチ酒〟は度数が18度と若干高いものの、辛口ですっきりとした味わいはそのまま、カツオなど赤身の魚に合う出来栄えに。お披露目会は17日に新舞子ハイツで行われ、若者やボランティア約30人が新酒で乾杯。
1年間の活動を振り返りながら完成を喜び、南相馬市から参加した車田楓薫さん(23)は「キリっとして飲みやすい。自分で作ったお酒なので特別おいしい」と笑顔をみせていた。
ハタチ酒は同日から、澤木屋をはじめ、あわのや酒店(平字大工町)、酒のまるとみ(小名浜大原)、タイヘイ酒店(常磐下湯長谷町)で販売を開始した。4合瓶(720ml)は1650円、1升瓶(1800ml)は3190円=どちらも税込み。
(写真:完成した新酒を持つ若者たち)
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