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全日本アンサンブル 磐城フルート6重奏は銀 竹取物語の神秘的な世界観表現

 3~8人の演奏を競う全国大会「第47回全日本アンサンブルコンテスト」(全日本吹奏楽連盟などの主催)は20日、群馬県高崎市の高崎芸術劇場で開かれた。
 いわき市からは高校の部に、磐城がフルート6重奏で東北代表として出場し、銀賞を受賞した。惜しくも最高賞の金賞には届かなかったが、練習の成果を発揮し、生徒たちは充実した表情を見せていた。
 全国大会の高校の部には、11支部の代表22校がエントリーし、金・銀・銅の各賞が贈られた。
 演奏した楽曲は、竹取物語をモチーフにした「白磁の月の輝宮夜(かぐや)」。高音のピッコロや、低音のアルトやバスフルートも交え、かぐや姫の美しさや貴公子たちによる求婚、月に帰ることを打ち明ける様子、地上からの旅立ちを表現し、神秘的な世界観がホールを包み込んだ。
 「すごく楽しかったです。これまで頑張ってきたことが実りました」。リーダーの岡本さくらさん(2年)は本番後、満面の笑みで語った。ときに壁にぶつかることもあったが、昨年に続いて全国大会の舞台に立てた安ど感もあり、目には光るものがあった。
 イメージを共有するヒントとなったのは、1年生がかぐや姫に扮(ふん)した動画。最初は一場面だったが、「面白いと思った」(岡本さん)と全編を撮った。こうしたコミュニケーションの良さが、繊細かつ堂々とした演奏につながっている。
 顧問の橋本葉司教諭は「文句なしの演奏。とても素晴らしかった」とたたえる。練習に関しては生徒たちの自主性を重んじており、動画を制作していたことは知らなかったと目を細め、「どの団体もレベルは高いが、のびのびとして自分たちらしさが出せていた」と話した。
 岡本さんは銀賞の結果を受け、「(銅賞だった)昨年の結果を上回ることを目標にしていたが、やはり金賞を取りたかった」と打ち明ける。しかし半年にわたって、アンサンブルに打ち込んだ経験は何ものにも代えがたく、「技術はもちろん、音楽を感じる力も成長した」と強調する。
 5月の定期演奏会、そしてコンクールに向け、再び練習を重ねる。次の目標は仲間とともに、2年ぶりに全日本吹奏楽コンクールに返り咲き、金賞に輝くことだ。
 全国大会のメンバーは次の通り。佐藤ななみ 岡本さくら 畠山絢彩 鈴木惟乃 片桐礼 馬場真優
 (写真:全国大会に出場した磐城高のフルート6重奏)

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