いわき市の公立小学校では22日、一斉に卒業式が開かれた。本年度は60校(休校中の川前、桶売、小白井を除く)で、計2554人(昨年12月1日現在)が門出の日を迎えた。学校別で市内最多は泉の148人、最少は川部の2人。
このうち昨年9月の台風13号に関連した大雨に伴い、校舎が浸水被害を受けた内郷宮町の宮小(遠藤謙一校長)でも、修繕された体育館で式典が催され、8人(男子4人・女子4人)が慣れ親しんだ学びやを後にした。
宮小は近くを流れる宮川が氾濫するなどし、敷地内に土砂が流れ込んだ。約800m離れた内郷二中で授業を再開した後、復旧作業が進められ、約2か月半後にもとの校舎に戻った。
卒業式では、遠藤校長が一人ひとりに証書を手渡した後、「皆さんはこれまで多くの人と出会い、支えられてきました。特に昨年9月の水害では、一変してしまった宮小の復旧のために、地域の方々が駆け付けてくれました。これからも数多くの方とのかかわりを通して、人から学ぶ姿勢や感謝する気持ちを大切にし、自信の成長につなげてください」と呼びかけた。
服部樹理市教育長らが祝辞に立ったほか、卒業生が別れのことばを寄せ、新たな一歩に踏み出す思いを語った。
(写真:保護者に見守られる中、遠藤校長から証書を受け取る卒業生=宮小)
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