「スパリゾートハワイアンズ」を運営する常磐興産(西沢順一代表取締役社長)の2024年度入社式が1日、常磐藤原町のホテルハワイアンズで開かれた。
スパリゾートハワイアンズ・ダンシングチーム(フラガール)候補生の5人を含む、新入社員29人が入社したほか、フラガールを養成する「常磐音楽舞踊学院」の創立60周年記念事業「フラガールきずなスクール2024」を、地元常磐地区を手始めに、22日から県内59の小学校で開催することを発表。記念ロゴも作り、東日本大震災を知らない子どもたちに、未来に向けてたくましく生きる姿勢を伝えていく。
入社式では、西沢社長が「社会人になると、これまで経験したことのない色々な試練が待ち構えているが、『リアルなワクワクを届ける一員』として、明るく楽しく進んでほしい」とエールを送り、新入社員一人ひとりに辞令を交付した。
このうち総合職に就く林貴望さん(22)が代表し、「秀でたスキルや経験を持ち合わせていない私たちが、先輩に勝るのはやる気や決意だと思っている。常に学ぶ姿勢を忘れず、困難を乗り越え、常磐興産をより一層魅力あふれる会社にできるよう、最大限努力していきたい」と語った。
入校したのは、郡山市出身の沢田梨花(りんか)さん(18)と東京都江東区出身の鎌田希海さん(18)、茨城県桜川市出身の塚田夢乃さん(18)、埼玉県深谷市出身で双子の姉妹・峰岸美弥(みみ)、桃花さん(18)。双子の入社は16年ぶり3組目となる。
沢田さんは5歳まで双葉郡浪江町に住んでいたが、震災と東京電力福島第一原発事故で郡山市に避難。フラガールを目指していた母の影響からフラ教室に通い始め、あさか開成高時代はフラダンス部部長として、昨年のフラガールズ甲子園に出場し、部を最優秀賞・文部科学大臣賞に導いた。
学生時代にフラガールと踊る機会があり、ステージにかける姿勢に感銘を受け、フラガールを志したという。沢田さんは講師陣や役員理事の期待を背に「皆で学院生活を頑張り、ゆくゆくはソロダンサーやキャプテンを目指したい」と意気込みを語った。
(写真1枚目:常磐音楽舞踊学院60期生の5人 2枚目:フラガールきずなスクール2024の発表)