市選挙管理委員会(市選管)は23日、9月30日の任期満了に伴う市議選について、「9月1日告示―8日投開票」で実施すると発表した。連休による投票率低下の懸念や、任期満了直前に災害等の不測の事態が生じる場合を考え、この期日を設定した。立候補予定者説明会は7月中旬ごろ開催予定。
定数37に対し、現在の市議は県議への転出で欠員2の35人。各陣営の動向を踏まえ、引退や新人・元職の出馬意向を総合すると、45人前後の立候補が見込まれ、乱戦となることが予想される。
市議選は地縁を含めた個人ごとの戦いが占める部分は多いが、昨年11月の県議選いわき市選挙区に続き、新興勢力が躍進する可能性もある。
市選管によると、いわき市の最新(3月1日現在)の選挙人名簿登録者数は、26万1769人(男性12万7991人、女性13万3778人)。
小川地区では昨年11月の県議選と同じく、おでかけ市役所「行政MaaS(次世代移動サービス)車両」を活用し、移動期日前投票所の運用を検討する。今回の市議選では必要に応じ、他地区でも展開する方針。
意思疎通に困難を伴う人に向けた「投票支援カード」や、マイナポータルサイト(ぴったりサービス)による投票用紙の請求も継続する。
2020(令和2)年9月に行われた前回の市議選は、投票率が44・77%と過去最低を記録。特に若年層が棄権する傾向で、市選管は中央台南中の協力で、中学生が撮影から編集まで担った啓発動画を制作している。
5月にお披露目し、市の各種SNSや、いわき総合図書館の大型モニター、イオンモールいわき小名浜のデジタルサイネージ、いわき駅前大型ビジョン「ホイホイビジョン」で公開する。
(資料写真:市議会棟)
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