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いわき市に「カンボジア交流協会」発足 福島から支援の輪広げる
福島県とカンボジアの友好の懸け橋となり、経済や文化面での交流を進める「ふくしま・カンボジア交流協会」が、いわき市に発足した。カンボジアは2000年以降、経済成長が著しいが、貧しい生活を余儀なくされる国民が多い。同協会では現地の発展に寄与するとともに、県内で生活する留学生や技能実習生を支援する。
設立セレモニーが18日、平下高久のいわき新舞子ハイツで開かれ、約130人が出席。岩城光英元法相が会長に就き、「どんなに厳しくとも、カンボジアの子どもたちはたくましく生きている。多くの皆さんのお力添えをいただき、あらゆる分野で関係を盛り上げたい」と述べた。
同会には福島ゆかりの企業経営者や、医療・介護の関係者が参画しており、現地での教育機関整備に協力。県内からカンボジアの世界遺産・アンコールワットを訪ねるツアーも計画し、福島とカンボジアの行き来を活発にしていく。現在は任意団体だが、将来的には公益法人やNPO法人への移行を目指す。
セレモニーには、トゥイ・リー駐日大使も参加し、「カンボジアのために活動していただき、大変感動しております。日本との友好関係を、ますます大切にしていきたい」と謝意を示した。
会場では「カンボジア情勢と日本との交流」をテーマに、トゥイ大使と、神戸ヒューマンサービスカンボジアの柳内学代表取締役が講演した。柳内社長は小名浜出身で、カンボジアで事業を展開している。
(写真:握手を交わす岩城氏とトゥイ大使)