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磐越東線にサイクルトレイン要望へ 沿線首長が活性化に向けて意見交換

 JR磐越東線の活性化に向けて、沿線自治体が連携し、列車内に自転車をそのまま持ち込める「サイクルトレイン」の取り組みが動き出す。サイクルトレインを巡っては、水郡線では昨年4月から運用が始まり、常磐線でも上野―土浦駅間に限り6月から実施するため、沿線自治体の首長がJR東日本東北本部に要望を出す方針を固めた。
 沿線首長意見交換会が22日、川前町下桶売の「小さな拠点おおか」で初めて開かれ、今後の取り組みが話し合われた。
 意見交換会には内田市長、郡山市の村上一郎副市長、田村市の白石高司市長、田村郡三春町の坂本浩之町長、同郡小野町の村上昭正町長が出席。県と磐越東線の沿線自治体による協議会と並行して、利用促進に対する考えを示した。
 出席者からは自治体の垣根を越えて、磐越東線を使った観光PRに努めるほか、日常使いとして鉄道がどうあるべきかを議論。内田市長は「本市は自家用車の利用が中核市でも一番なので、職員に対する呼びかけに加え、経済団体とも連携し、通勤に使ってもらえるよう働きかける」と語った。
 会議の中では今後の展望として、福島空港に今年1月から台湾便が就航しており、インバウンド(訪日外国人)に対する広報が欠かせないとの指摘もあり、県との連携を深めることで一致した。
 さらに磐越東線、水郡線、常磐線をつないで、いわき―郡山―水戸―いわきの「トライアングルライン」で、観光需要の掘り起こしにつなげる構想が打ち出されるなど、首長間で活発に意見が交わされた。
 (写真:磐越東線のあり方について意見を交わした内田市長ら)

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