いわき市平出身のサッカー女子・FW千葉玲海菜選手(25)=ドイツ1部、アイントラハト・フランクフルト=は14日、女子日本代表「なでしこジャパン」のパリ五輪に向けたバックアップメンバーに選ばれた。五輪の18人の枠からは惜しくも漏れたが、メンバーに負傷などのアクシデントが生じた場合、大会に出場する可能性がある。
また日本サッカー協会によると、選手登録の部分が正式に決定しておらず、バックアップメンバーを含めた計22人からベンチ入りの18人を選ぶ可能性もあるという。千葉選手もまずはチームに帯同しながら仲間を盛り立てていくとし、「バックアップメンバーだが、日本の勝利のため貢献したい」と意気込んでいる。
千葉選手は14日、市役所本庁舎を訪れ、内田市長にバックアップメンバー選出を報告した。中学校時代に所属したクラブチーム「リベルダード磐城」の高木洋平コーチが同席した。
兄の影響で、小1からサッカーを始めた千葉選手。いわき市のすずかけサッカースポーツ少年団、リベルダード磐城を経て、静岡・藤枝順心高、筑波大でプレー。大学時代から女子プロサッカーWEリーグ「ジェフユナイテッド市原・千葉レディース」の特別指定選手に登録され、2022年に正式に加入した。
同年4月、なでしこジャパンに初招集。8強に入った昨夏の女子ワールドカップ(W杯)でも日本代表に選ばれ、1試合に出場した。昨年9~10月のアジア大会では7得点の活躍で、日本の連覇に貢献した。
今年1月にドイツ1部のアイントラハト・フランクフルトに移籍。5月のリーグ戦では、UEFA女子チャンピオンズリーグ(UWCL)出場権を決定付ける逆転弾を放っている。
ドイツでは自分より体の大きな選手とも対峙(たいじ)し、フィジカルの面を高めてきたといい、「向こうでは成長することができた」と自信を見せる。その上で「いわきの皆さんには常に応援していただき、大変感謝している。責任をもってプレーしてくる」と力強く語った。
内田市長は「これまでの成果を発揮して頑張ってほしい」と激励した。
(写真:五輪の地を指さして笑顔を見せる千葉選手)
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