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認知症にやさしいまちを 港町の折戸地区 地域連携で見守りステッカー掲示

 認知症にやさしいまちを目指して――。折戸区(坂本政男区長)で18日、区内の協力者宅に「認知症の見守りステッカー」を掲示してもらい、高齢者の見守り体制を整備する取り組みがスタートした。ステッカーは折戸の海の青と認知症のイメージカラー「オレンジ」のコントラストが鮮やかなオリジナルデザイン。住民に協力を呼び掛けながら、〝地域力〟の底上げを目指す。
 小名浜地区中地域ケア会議(会長・佐々木とも子小名浜地区保健福祉センター所長)が、同区とともにおよそ1年かけて完成させ、同日は50枚を折戸区に交付した。
 折戸は北を江名、南を中之作に挟まれた人口約110人、約50世帯の小さな集落。区によれば、6割以上が高齢者といい、高齢化率は年々高くなり、ひとり暮らしの高齢者の孤立や、空き家も目立つようになってきた。
 また、住宅街が海岸堤防に隣接しており、砂浜などがないため落下事故も心配されてきたという。実際に取り組みのきっかけとなったのは、「近所に認知症のお年寄りがいるが、海に落ちたりしないか心配」という声が上がったことだ。今後も高齢化が進むことをふまえ、地域全体で見守り体制を強化しようと、啓発ステッカーの制作を考えた。
 取り組みでは、ステッカーを区内各所に掲示しながら、認知症や生活の困りごとがある人を地域の保健福祉センターや包括支援センターなどの福祉サービスへつなぐことを目的としている。住民と話し合いながらステッカーづくりを進め、デザインには住民になじみのある「波」の絵柄を採用。認知症のイメージカラー・オレンジを効果的に配色した。
 (写真:完成した見守りステッカー)

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